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那須ハコラ病
- 多発性骨嚢胞による病的骨折と白質脳症による若年性認知症
- DAP12(TYROBP)遺伝子 or TREM2 遺伝子変異を認める
- 常染色体性劣性遺伝 AR
- 若年での骨痛・病的骨折から始まる
- 若年性の遺伝性白質脳症,若年性認知症の原因疾患として重要
- 本邦では指定難病1)
症状
〜20歳代 | 無症候期 | 無症状で経過する |
20代以降 | 骨症状期 | 長幹骨の骨端部に好発する多発性骨嚢胞と骨痛,病的骨折 |
30代以降 | 早期精神神経症状期 | 前頭葉症状(脱抑制・多幸症・人格障害・言語障害) 精神症状,てんかん発作 錐体路徴候(痙性・病的反射など) 不随意運動(舞踏病,ミオクローヌスなど) |
40代以降 | 晩期精神神経症状 | 進行性認知症,ほとんどは50代までに寝たきりとなる(失外套状態) 誤嚥性肺炎などで死亡することが多い |
検査
骨X線 | 多胞性透亮像と骨梁非薄化 |
骨生検 | 膜嚢胞性変化(lipomembranous osteodysplasia) |
脳CT/MRI | 前頭葉優位の脳萎縮,脳室拡大,基底核石灰化,びまん性白質病変 |
脳波 | てんかん様異常脳波を認めることがある |
遺伝子 | loss of function mutation of DAP12 gene or TREM2 gene |
治療
- 対症療法のみ
dz/ndd/nhd.txt · 最終更新: 2022/10/07 by admin