pe:ne:speech
構音障害
- 脳神経の診察で重要
- 咽頭筋・喉頭筋群(IX/X支配)の筋力低下や,口輪筋/笑筋(VII支配)の筋力低下で生じる
- いずれもその運動系のいずれかに障害が起きれば発症する
- 他,歯がないこと(入れ歯)も原因となる
構音障害のパターン分類
- 端的には口蓋音「ガギグゲゴ」,口唇音「パピプペポ」,舌音「ラリルレロ」,パタカパタカパタカなどの言葉を言ってもらう
- 「ルリもハリも照らせば光る」,ほか診察室にある患者向けパンフレットや実際の新聞記事などをその場で読んでもらうことも有用
弛緩性 | 構音器官の弛緩性麻痺が原因.鼻に抜けるような発語,弱々しい声,声量低下が前面に出る.MGほか神経筋疾患などによる筋力低下性の構音障害. |
痙性 | 脳梗塞・脳出血など上位運動ニューロン障害による構音器官の痙性麻痺が原因.粗造性嗄声(ガラガラ声),筋緊張の亢進による抑揚の誤りが前面に出る. |
小脳性 | 緩徐で酔っ払いのような構音障害となる.失調性発語 ataxic speech,不明瞭発語 slurred speech,断綴性発語 scanning speech などと形容される |
運動低下性 | Parkinson病では,小声で早口,抑揚がすくなくなり,気息性嗄声を伴う構音障害となる |
運動過多性 | ミオクローヌスや舞踏病,アテトーゼなどの不随意運動によって正常発話が妨害されることによる構音障害 |
pe/ne/speech.txt · 最終更新: 2022/11/04 by admin