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pe:ne:agnosia

失認 agnosia

  • 「感覚障害がないにもかかわらず,対象の認識を適切にできない状態」
  • 以下に分類される

視覚性失認

  • 見ただけではわからなくても,触覚性には正しく認識することができる
    • マッチングや模写すらもできないのが「知覚型」
    • マッチングや模写はできるのに,ただ名前を言ったり説明ができないのが「連合型」
      • cf. 意味性認知症ではどのような感覚を介しても「何なのか」わからない(意味そのものの喪失)
統覚型視覚性失認
Apperceptive visual agnosia
物の名前を言えなくなる.物体の位置を特定し,部品を知覚するために効果的に注意を向けることができるが,見た部分をグループ化したうえで物体の正確な名前付けができない
対象模写×,複雑な形の識別×
連合型視覚性失認
Associative visual agnosia
物品の照合や模写もでき,視知覚は保たれてるが,その物品名を言うことができず,なんであるかを認知できない(正常な視覚処理によって抽出された視覚イメージと「意味」が結びつかない)
対象模写○,複雑な形の識別○

半側空間無視

  • 文章で半分だけ読まない
    • 「特別急行列車」と書いた紙を渡して読んでもらうと「急行列車」や「列車」になる
  • 物品模写で半分だけ見落とした絵を書いてしまう
  • 線分抹消試験で半分だけ見落としてしまう
  • 聴診器を目の前にかざして真ん中を触れてもらう線分二等分試験も有効

参考

  • 視覚性失認 Clin Neurosci 2014:32;153-156
pe/ne/agnosia.txt · 最終更新: 2022/11/15 by admin

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