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腹壁反射乖離


  • 腹皮反射の消失+腹筋反射の亢進(brisk)
  • 健常者の20%では腹皮反射は出ない3)
  • が,それに加えて腹筋反射の亢進(=腹壁反射解離)があれば,かなり確実に T6 以上のUMN徴候と考える
    • 腹筋反射は腱反射であるため,より高位の障害で低下することはない(=むしろ亢進する)というのがポイント
    • 腹筋反射も腹皮反射も両方とも出ない場合,病的意義は不明

Neurology の 動画症例

  • 関節リウマチの59歳の女性
  • 6ヶ月以上,首の屈曲(Lhermitteサイン)によって引き起こされる進行性の歩行困難と電気ショックのような痛み
  • 四肢腱反射亢進と腹部反射の乖離あり
    • ⇒ 頸部MRIで環軸椎亜脱臼による脊髄圧迫と,軸椎後方の滑膜増生
1)
Neurology Jan 2022, 98 (2) e211-e212
2)
Neurology November 14, 2017; 89 (20)
3)
Neurology. 1957;7(7):459-465.