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dz:pns:sfn

Small Fiber Neuropathy

  • 一般に末梢神経障害では大径有髄神経線維が脱落しやすく,小径有髄神経線維は比較的残存していることが多い.
    • 痛みを主徴とする末梢神経障害では,小径有髄繊維や無髄神経線維の脱落が目立つ(=small fiber neuropathy
    • Aδ 線維(=速い痛覚・冷覚)が有髄小径,C線維(=遅い痛覚・温覚)が無髄線維であることと合致する
  • 代表例は以下
    1. ATTR-FAP(集積地 Val30Met)
    2. AAG(Acute autoimmune autonomic ganglionopathy)
    3. SLE
  • ただし small fiber 主体でなくても painful neuropathy は起こしうる
    • 血管炎性やサルコイドーシス,DM性,SjS,HIV関連CIDP,Fabry 病など
  • 一般に,感覚に関しては以下のように覚える
    • 太い感覚神経線維(大径有髄線維)⇒ 振動覚や深部感覚
    • 細い感覚神経線維(小径有髄線維,無髄線維)⇒ 痛覚や温度感覚
  • ⽪膚⽣検による表⽪内神経密度の低さが診断の参考になる
  • ニューロメーターなどを⽤いた定量的感覚検査も参考になる
有髄神経繊維
12-20 μm 60-120 m/s 〈求心性〉筋紡錘からの求心性情報:筋の伸長〔la群〕
〈求心性〉腱紡錘からの求心性情報 〔Ib群〕
〈遠心性〉骨格筋の支配〔α運動神経〕
8-10 μm 30-80 m/s 〈求心性〉触圧覚 〔II群〕
〈求心性〉筋紡錘からの求心性情報:筋伸長 〔II群〕
2-8 μm 15-30 m/s 〈遠心性〉筋紡錘への遠心性(感度調整)〔γ運動神経〕
1.5-3 μm 6-30 m/s 〈求心性〉速い痛覚(高閾値侵害受容器からの速い痛み)〔III群〕
〈求心性〉冷覚(冷たい感覚)〔III群〕
B 1-3 μm 3-15 m/s 〈遠心性〉自律神経節前線維
無髄神経線維
C 0.2-1 μm 0.3-2 m/s 〈求心性〉遅い痛覚(ポリモーダル侵害受容器)
〈求心性〉温度覚(温かい感覚)〔IV群〕
〈遠心性〉自律神経節後線維
  • 解剖学的分類(A,B,C)/ 生理学的分類(I, II, III, IV)
dz/pns/sfn.txt · 最終更新: 2022/10/06 by admin

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