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アルコール性ニューロパチー

  • 長期常用したエタノールの直接的毒性によって末梢神経を障害する疾患
  • 純粋なアルコール性であれば,左右対称性,下肢遠位部優位,緩徐進行性の感覚運動型多発ニューロパチー
  • 痛みや灼熱感が症状の前景に立ちやすい(=Small Fiber Neuropathy
    • 病理では無髄神経線維や小径有髄神経線維の優位な脱落を認める
      • 重症例ではすべての神経線維が高度に脱落する
      • ATTR-FAP などのアミロイドーシスと異なり,再生所見を認めやすい(=断酒による可逆性の証左)
  • ビタミン欠乏性ニューロパチーとの合併が多く,完全な分離・区別は困難であることが多い(特にVitB1欠乏性ニューロパチー
  • アルコール性ミエロパチーを合併すると,下肢痙性や腱反射亢進を伴うことがある