sx:shock:anaphylaxis
アナフィラキシーショック
Clinical Pearls
- 原因不明のショック shockではアナフィラキシーの可能性を常に念頭に置く.
- 初期には膨疹がハッキリしないことも多くあり,また膨疹や血管浮腫が出現しないアナフィラキシーも10-20%存在するとされる(UpToDate).
病因
- 薬物,食物
- ハチ刺症,動物咬傷
- ラテックス交叉反応(バナナ,キウイ,アボカド,マンゴー)
- 防腐剤
- 食物依存性運動誘発性アナフィラキシーなど
治療
- アドレナリン 0.3-0.5 mg 筋注(10-20分ごとに反復可)
- βB内服中のPtでは 不応性となることがある
- その場合,グルカゴン 1-2 mg IV も併用.5-10min毎に反復する.
- 補助療法
- 膨疹と掻痒の軽減にH1B(ポララミン5-10mg)
- H1Bの効果増強目的にH2B(ガスター20mg)のIV
- mPSL(ソルメドロール®)は急性期効果乏しいものの,遅延型反応の予防を期待して60-125mgを生食50-100に溶解して30分でdiv
その後の対応
- 改善しても経過観察入院が望ましい.
sx/shock/anaphylaxis.txt · 最終更新: 2022/08/28 by admin