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ABPC

アンピシリン｜Ampicillin
通常用量：ABPC 2g × 6回/日（4時間毎投与）
- 腸球菌性感染性心内膜炎：上記に加えて gm 1 mg/kg 8時間毎を追加
- βラクタマーゼ阻害剤である SBT を配合（2：1）したものが ABPC/SBT
商品名：ビクシリン®︎ 注射用製剤．
妊娠B，授乳可

GPC					GNR			嫌気性菌
MRSA	MSSA	連鎖球菌	E.faecalis	E.faecium	腸内細菌	緑膿菌	ESBL	嫌気性菌
×	×	○	○	×	△	×	×	×

PCG のスペクトラム＋ Listeria monocytogenes，Proteus mirabilis，Salmonella，H.influenzae に有効
- ABPC/SBT から MSSA，嫌気性菌（Acinetobacter など）カバーを除いたもの

適応

主に溶連菌や肺炎球菌，E.faecalis を標的に de-escalation して用いる
リステリアカバーのため市中脳髄膜炎の empiric therapy で CTRX・VCM と組み合わせて用いる

腎機能調整

CrCl	1回投与量	投与間隔
60~	1-2 g	4〜6時間ごと
30~60	1-2 g	6〜8時間ごと
10~30	1-2 g	8〜12時間ごと
0~10	1-2 g	12時間ごと
HD	1-2 g	12時間ごと(透析日は透析後投与)

注意点

Klebsiella は自然耐性あり無効
一応，経口製剤もあるが使わなくて良い．bioavailability が 40% 程度と低いため AMPC 推奨．

参照

サンフォード感染症治療ガイド 2020
感染症プラチナマニュアル 2020

med/abx/abpc.txt · 最終更新: 2023/07/19 by admin