med:abx:pcg
PCG
- ペニシリンG|penicillin G
- 通常用量:200万単位 × 6回/日(4時間ごと)または持続投与
- 髄膜炎菌性髄膜炎:300-400 IU 4時間ごと
- 神経梅毒:400万 IU 4時間ごと
- 投与回数も多く(1日6回)非常に狭域であるため使用機会は限定されるが,神経梅毒では現在も第一選択
- 人類初の抗菌薬
- 本邦では静注製剤のみ
- 妊娠B,授乳可
GPC | GNR | 嫌気性菌 | ||||||
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MRSA | MSSA | 連鎖球菌 | E.faecalis | E.faecium | 腸内細菌 | 緑膿菌 | ESBL | 嫌気性菌 |
× | × | ○ | ○ | × | × | × | × | ▲ |
- GNR の中では髄膜炎菌に有効であり,第一選択薬になる.
- Clostridium 属や口腔内の嫌気性菌にも抗菌活性がある
- しかし横隔膜より下部の嫌気性菌感染症には無効(Bacteroides fragilis など)
適応
- β溶連菌,ペニシリン感受性肺炎球菌(PSSP),PCG感受性緑色連鎖球菌,神経梅毒,髄膜炎菌感染
腎機能調整
CrCl | 1回投与量 | 投与間隔 |
---|---|---|
50~ | 50~400万単位(主に200万単位) | 4時間ごと |
10~50 | 50~400万単位(主に200万単位) | 4〜8時間ごと |
0~10 | 50~200万単位 | 6〜12時間ごと |
HD | 50~200万単位 | 6〜12時間ごと(+透析日は透析後に 50万IU 追加投与) |
CRRT | 300万単位 | 6時間ごと |
注意点
- 100万単位あたりカリウム 1.7mEq 含有するため高カリウム血症に注意
- 血管痛も多い
- MSSA はほぼ耐性化している(ペニシリナーゼ・βラクタマーゼ産生)ため注意
参照
- サンフォード感染症治療ガイド 2020
- 感染症プラチナマニュアル 2020
med/abx/pcg.txt · 最終更新: 2023/07/19 by admin