med:abx:abpc_sbt
ABPC/SBT
- アンピシリン/スルバクタム|Ampicillin/Sulbactam
- 通常用量は 3g × 4回/日;6時間ごと(ABPC として 2g 6時間ごと)
- ABPC にβラクタマーゼ阻害剤である SBT を配合(2:1)した製剤
- βラクタマーゼ阻害により,MSSA・嫌気性菌,BLNARに効果を有する
- 商品名:ユナシン®︎,スルバシリン®︎,ピスルシン®︎ 注射製剤.経口では AMPC/CVA が概ね同等.
GPC | GNR | 嫌気性菌 | ||||||
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MRSA | MSSA | 連鎖球菌 | E.faecalis | E.faecium | 腸内細菌 | 緑膿菌 | ESBL | 嫌気性菌 |
× | ○ | ○ | ○ | × | △ | × | × | ○ |
適応
- 市中肺炎,誤嚥性肺炎,胆管炎・胆嚢炎などで empiric に用いる治療薬の1つ
- 胆管炎・胆嚢炎に関しては腹腔内起炎菌の耐性化状況に注意
腎機能調整
CrCl | 1回投与量 | 投与間隔 |
---|---|---|
50~ | 3 g | 6時間ごと |
30~50 | 3 g | 6〜8時間ごと |
15~30 | 3 g | 12時間ごと |
0~14 | 3 g | 24時間ごと |
HD | 3 g | 24時間ごと(透析日は透析後投与) |
注意点
- 近年 GNR の耐性化(E.coli,Klebsiella,Proteus)が進んでいる.
- 胆嚢炎・胆管炎など腹腔内感染の第一選択薬の1つであったが,上記アンチバイオグラムは施設ごとに要確認
参照
- サンフォード感染症治療ガイド 2020
- 感染症プラチナマニュアル 2020
med/abx/abpc_sbt.txt · 最終更新: 2023/07/19 by admin