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急性弛緩性脊髄炎 AFM

  • ポリオ,エンテロウイルス(A71,D68)
  • 感染症法における五類感染症で,7日以内に全例届出が必要
  • 幼児期〜学童期の小児に,発熱,呼吸器症状が先行したのち四肢の運動麻痺を急に発症する
    • Acute onset focal limb weakness
  • 腱反射の減弱または消失を伴う弛緩性麻痺
    • 単麻痺〜四肢麻痺,不全麻痺〜完全麻痺まで多種多様
    • 左右差を伴うことが多い
    • 大部分で数日以内にピーク
  • 脳神経系の運動麻痺を伴うことがある
    • 球麻痺,顔面神経麻痺,外転神経麻痺
  • 膀胱直腸障害や感覚異常の頻度は少ない

検査

CSFほぼ全例で髄液検査において単核球優位の白血球増多(>5/μL)
MRI灰白質に限局した脊髄病変が1分節以上に広がる
典型的にはT2WI高信号の巨大な縦走病変と馬尾の造影効果を認める
Gd造影が望ましい
AQP4抗体陰性
NCS罹患肢では M波導出不能,または伝導速度低下を伴わない M波振幅低下
F波高確率で出現頻度が低下する
  • M波,F波はいずれもAFMの神経学的予後予測因子として有用

治療

  • 対症療法,支持療法が原則
    • IVIgは「試みられてよい治療法」

予後

  • 多くで運動麻痺と筋萎縮が残存する

参考

  • 急性弛緩性⿇痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関する⼿引き PDF
dz/id/afm.txt · 最終更新: 2022/10/06 by admin

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