目次
Np. 末梢神経障害
全身性
Focal
Np. 末梢神経障害
軸索障害 vs 脱髄
障害
疾患
脱髄
myelinopathy
GBS
,
CIDP
,
抗MAG抗体関連ニューロパチー
,
POEMS 症候群
,
CMT
軸索変性
axonopathy
血管炎性ニューロパチー,
ATTR-FAP
,
VitB1欠乏
,
VitB12欠乏
,
アルコール性
,
傍腫瘍性ニューロパチー
,自律神経ニューロパチー,シェーグレン症候群
神経細胞
neuronopathy
シェーグレン症候群,
傍腫瘍性ニューロパチー
(Hu,CV2/CRMP5/amphiphysin)
myelinopathy
GBS/CIDP:神経周膜下浮腫くらいしかみかけないことも。横断でnaked axonは見つけにくい。
解きほぐしでは節性脱髄や最髄鞘化がわかりやすい
MRIやエコーで肥厚型CIDPがわかりやすい
MAG neuropathy
髄鞘が緩くなってグニャグニャと囲む rebundant myelin を認める
CIDP とは異なるMφを介さない脱髄が見られ,ステロイドやIVIg効かない
髄鞘が外からはがれる widely spaced myelin(電顕)
POEMS syndrome
解きほぐしではランビエ絞輪部の開大
CIDPとは異なり,Mφを介さない脱髄が見られる
内側から剥がれていくという uncompacted myelin lamellae(電顕)
CMT1A
CMT1Aが最多 PMP22が重複して3つになる
PIP関節は曲がるがDIPは真っ直ぐ(ハンマーtoe),high arch
オニオンバルブがとても目立つ
生まれた時から脱髄と再髄鞘化を繰り返す.2歳の生検ではほぼオニオンバルブ目立たないが naked axon はよく認める
MPZ (myelin protein zero)変異だと軸索型のCMTをきたし、オニオンバルブは形成しない.
長期軸索変性を示唆する軸索再生像 axonal sprouting をたくさん認める
CMTX(Cx32変異)では軸索再生像もオニオンバルブも認める.中間型と呼ぶ人もいる
axonopathy
血管炎性
フィブリノイド壊死があれば血管炎(浸潤しているのがリンパ球ではなく多核球ばかりの時は採取に時間がかかりすぎたことによるアーチファクトの可能性があるため注意)
ヘモジデリン沈着も血管炎を示唆する
横断像で神経内鞘によって障害が違ったり,神経内鞘の中でもpatchyな感じがあるとさらにそれらしい
赤くて多核なやつは eosino
DM性でも painful diabetic neuropathyでは small fiber neuropathyになる
ビタミンB1欠乏ニューロパチー
かっけ心にも注意する
大径神経有意
アルコール性
ビタミンの関連で大径優位で落ちることもあるが,純粋なアルコール性(アセトアルデヒドなどによる障害)だけであれば small fiber neuropathy になる
実際にはビタミン欠乏性と分離困難
SjSに伴うニューロパチー
Lip biopsyでリンパ球浸潤たくさん
病型が非常に多彩
Ataxic neuropathy(大径線維優位型)
長さ依存性にはならない.後根神経節自体の障害による neuronopathy であることが多い
MRIで後索 T2WI highになる(後根神経節の障害による二次性),脊髄病理でも後索が淡明化する
病理でも後根神経節がかなり落ちる.後根もかなり落ちる
Painful neuropathy(小径線維優位型)
経過が長いケースが多いが,軸索再生像は目立たない(=神経細胞自体が脱落しているから)
Multiple mononeuropathy
SjSでも血管炎機序で起きることがある
Nueronopathy(ganglionopathy):
SjS
paraneoplastic(後根神経節の脱落)
SjSのataxic neuropathyと同じパターン
Autoimmune autonomic neuropathy
無髄線維が落ちる
Ganglionic acetylcholine receptor抗体
自律神経節に存在する AchR(=ganglionic AchR)の障害で自律神経障害の原因となる
筋肉に存在する AchRと相互に反応しないので,MGのような症状は出ない
急性自律性感覚性ニューロパチー
イレウスが急に起きてICUに入って消化器内科入院になる
病理では交感神経節,後根神経節が細胞体ごとめちゃくちゃ落ちている
前根の運動神経は保たれている
重くなると大軽有髄も全部落ちる
その他
DM性ニューロパチー
基底膜肥厚が目立ちやすい
軸索再生像もよく認める
一層くらいの薄いオニオンバルブができることがある
proximal diabetic neuropathy
近位筋が非常に痛くなり大腿部から痩せてくる
病理学的には近位の血管炎
アミロイドーシス
集積地のATTR Val30Met は小径線維優位
足の裏に火傷をしたり,怪我が絶えない
Congored染色で赤橙,偏光では apple green にキラキラする
電子顕微鏡で見ると細長い繊維
軸索障害をきたす
ALアミロイドーシスの方が患者の数は多いが ATTRの方が neuropathyでよく受診する
HNPP
病理は非常に特徴的な tomacula を認める
髄鞘が非常に太く目立つ.画像で1発診断.
PMP22が欠失する(2個じゃなくて,1個ある)髄鞘形成抑制が落ちるため,CMT1Aと反対のイメージ
分厚い髄鞘ができる
ノルマルヘキサン中毒
画像で1発診断
時解しではHNPPみたいなtomaculaみたいな
横断ではHNPPと違って髄鞘ではなく
軸索膨化
していることがわかる
電顕ではニューロフィラメントがたくさん溜まっていることがわかる
有機溶剤にふくまれている(セメダイン,シンナー)
中年主婦で染み抜きの匂いをずっと嗅いでるとか,ガソリンスタンドでガソリンの匂いが大好きとか
電気生理学的には脱髄型ニューロパチーで、CIDPやGBSと誤診されやすい
まず本人は言わないので診断に窮することがある
病理を見せて初めて白状する,かもしれない
サルコイドーシス
多角巨細胞や肉芽腫を見たら1発診断
神経周膜炎をきたす
神経周膜にだけ限局する疾患
特発性,血管炎,サルコイドーシス,レプラ;らい病(ブラジル・インド),リンパ腫の直接浸潤(ATL.DLBCL,BL),ライム病,クリオグロブリン
バーキットリンパ腫でもMφを介さない脱髄をきたす
神経周膜炎 perineuritis
1発診断:Foamy cells(あわあわ) ⇒ ポルフィリン症
1発診断:神経終幕に黒いてんてん zebra body ⇒ Fabry病
全身性
薬剤性ニューロパチー
免疫性
Guillain-Barre 症候群
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)
多巣性運動ニューロパチー(MMN)
血管炎性ニューロパチー
POEMS症候群におけるニューロパチー
MGUSニューロパチー
抗MAG抗体関連ニューロパチー
代謝性
糖尿病性ニューロパチー
ビタミンB1欠乏性ニューロパチー
ビタミンB12欠乏性ニューロパチー
アルコール性ニューロパチー
中毒性ニューロパチー
重症疾患多発ニューロパチー(CIP)
遺伝性
CMT
HNPP
ATTR-FAP
遺伝性運動性ニューロパチー
遺伝性感覚ニューロパチー
腫瘍関連
傍腫瘍性ニューロパチー
ALアミロイド─シス
(形質細胞腫瘍)
Focal
単ニューロパチー
Bell麻痺
動眼神経麻痺
圧迫性ニューロパチー
正中神経麻痺
手根管症候群
前骨間神経麻痺
腓骨神経麻痺
脛骨神経麻痺
(足根管症候群)
尺骨神経麻痺
橈骨神経麻痺
後骨間神経麻痺
異常感覚性大腿神経痛
坐骨神経麻痺
腕神経叢炎(neuralgic amyotrophyを含む)