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FAB

  • The FAB: a Frontal Assessment Battery at bedside
  • 2000年に Neurology 誌上で発表された，bedside cognitive/behavioral battery1)
  • 「Mattis 認知症評価尺度」の得点，「Wisconsin Card Sorting Test」の number および perseverative errorsと相関関係あり
  • 前頭葉機能の 6項目 × 3点，18点満点．
  • 日本語版の概略は以下

評価項目

  • 小野剛らの文献2)より一部抜粋
表題 方法・手順
類似性3) 「次の２つはどのような点が似ていますか？」
① バナナとオレンジ，② 机と椅子，③ チューリップとバラとヒナギク
語の流暢性4) 「 “か”で始まる単語をできるだけたくさん言ってください。
ただし人の名前や固有名詞は除きます」
運動系列5) 「私がすることをよく見ておいてください」
：検者は左手で Luria の系列「fist - edge - palm」を３回実施する。
「では、右手で同じことをしてください。
はじめは私と一緒に、次は独りでやってみてください。」
葛藤指示6) 「私が１回叩いたら、２回叩いてください」： 1-1-1
「次は私が２回叩いたら、１回叩いてください」：2-2-2
最後に：1-1-2-1-2-2-2-1-1-2
Go/No,Go7) 「私が１回叩いたら、１回叩いてください」：1-1-1
「次は私が２回叩いたら、叩かないでください」：2-2-2
最後に：1-1-2-1-2-2-2-1-1-2
把握行動8) 「私の手を握らないでください」
被検者に両手の手掌面を上に向けて膝の上に置くよう指示．
検者は何も言わないか，あるいは被検者の方を見ないで，両手を被検者の手の近くに持っていって両手の手掌面に触れる．そして被検者が自発的に検者の手を握るかどうかをみる．
もし被検者が検者の手を握ったら「今度は私の手を握らないでください」と言って，もう一度繰り返す．
1)
Dunois, B., Slachevsky, A., Litvan, I. Ct al.: The FAB : A Frontal assessment battery at bedside. Neurology, 55:1621-1626, 2000.PMID11113214
2)
簡単な前頭葉機能テスト．脳の科学, 23:487-493, 2001.
3)
正答数だけ加点
4)
〔3〕10語以上，〔2〕6〜9語，〔1〕3〜5語，〔0〕2語以下
5)
〔3〕独りで正しい系列を6連続，〔2〕独りで少なくとも3連続，〔1〕検者と一緒に3連続，〔0〕検者と一緒でも3連続できない<0>
6) , 7)
〔3〕間違いなし，〔2〕1〜2回の間違い，〔1〕3回以上の間違い，〔0〕4回連続して検者と同じように叩く
8)
〔3〕検者の手を握らない，〔2〕戸惑って何をすればいいのか尋ねてくる，〔1〕戸惑うことなく検者の手を握る，〔0〕握らなくていいと言われた後も検者の手を握る