dz:aid:gca
巨細胞性動脈炎 GCA
- Giant cell Arthritis
- 側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)
- 50 歳以上,高齢者に好発
- 重要な症候は以下
- 咬筋跛行・顎跛行(咀嚼の継続で顎に痛み)
- 複視
- 側頭動脈圧痛,拍動
- 頭痛は拍動性で⽚側性
- 頭皮痛(髪をとかすときの痛みとして訴えられやすい)
- 検査所見では炎症反応上昇(⾚沈亢進,CRP上昇)を認める
- 約 30%に PMR を伴う.
- 視⼒障害は約 40%に認められ,約 10-20%に失明をきたす
- 前駆症状として 30%の症例で ⼀過性黒内症発作を認める
- ⼤動脈とその分枝の中~⼤型動脈に起こる動脈炎
- 頭蓋内動脈は傷害されにくい
- 中等大の筋型動脈,とくに頚動脈の分枝⾎管(浅側頭動脈,後頭動脈,眼動脈,後毛様体動脈など)や,椎⾻動脈を侵しやすい.
- ⼤動脈や鎖⾻下動脈,総腸⾻動脈などの⼤型弾性型動脈が侵されることもある
- ステロイド薬による治療が遅れると数日~数週間で両眼性に移⾏する
- 側頭動脈エコーで全周性壁肥厚を認める
- 視⼒予後が不良となるため,早急な診断と治療が必要
診断基準
- Hunder GG, et al. 1990
- 50際以上で初発症状あるいは所見が出現
- 初めて経験するタイプの局所の頭痛
- 頸動脈の動脈硬化と因果関係のない側頭動脈に沿った圧痛・拍動低下
- ESR50mm/h以上
- 動脈への著明な単核細胞浸潤あるいは肉芽腫像
参考
- 血管炎症候群の診療ガイドライン
dz/aid/gca.txt · 最終更新: 2022/10/06 by admin