pe:eye:rapd
RAPD (Marcus Gunn瞳孔)
- Marcus Gunn瞳孔(マーカスガン瞳孔)とも呼ぶ
- Relative afferent pupillary defect; RAPD = 相対的瞳孔求心路障害
- RAPD陽性かつ眼底異常なし ⇒ 視神経障害
- 網膜や視神経が障害されると障害側では直接対光反射の縮瞳が遅く減弱するが,間接対光反射は保たれる
- 暗室で左右眼を交互にペンライトで刺激し,瞳孔径の変化を観察する swinging flashlight test を行う
- 明るい部屋で目隠しで行う手法もある(=目隠ししない側にペンライトで入光することと同義)
Swinging flashlight test
- 右視神経障害の場合
- 左眼に光を当てると,両眼が縮瞳する(=間接反射)
- 右眼に光を当てると,両眼が散瞳する(=右眼からのinputがない)
- すかさず再度左眼に光を当てると,やはり両眼が縮瞳する(=間接反射)
- 再度右眼に光を当てると,やはり両眼が散瞳する(=右眼からのinputがない)
- 以上を右眼のRAPD陽性と表現する
- 「患側の視神経の input の障害」であることを示す所見
- 網膜疾患〜視神経に何らかの異常を示唆する
- 眼底に異常がないのであれば,救後性病変と考えるのが妥当
pe/eye/rapd.txt · 最終更新: 2022/10/06 by admin