ce:lab:csf_igg_index
CSF IgG Index
- CSF の IgG が Alb と比較してどの程度あるか,という比を,血清との比で確認する
$$\text{CSF IgG index} =\frac{\text{CSF IgG} /\text{CSF Alb} }{\text{血清IgG} /\text{血清Alb} } =\frac{\text{CSF IgG} }{\text{血清IgG} } /\frac{\text{CSF Alb} }{\text{血清Alb} }$$
- 正常 CSF IgG index は 0.66 未満
- 健常成人髄液中のタンパク濃度は 10~40mg/dL,これは血清の200分の一程度
- 髄液蛋白が上がる理由は以下の4つが挙げられる
- 髄液中への出血
- BBBの破綻
- 髄腔内での免疫グロブリン産生
- 髄液のターンオーバー障害
- CSF IgG index は上記のうち「3.髄腔内での免疫グロブリン産生」の指標として用いる
- 多発性硬化症 MSと他疾患の比較で用いることがある
- たとえばウイルス性髄膜炎によるBBB破綻やくも膜下出血でも髄液中タンパク濃度は上昇するが,これらでは血清タンパクの移行が主であるため,髄液IgGだけでなく髄液アルブミンの上昇も認める.そのためIgGインデックスはあまり上昇しない.
ce/lab/csf_igg_index.txt · 最終更新: 2022/10/01 by admin