目次

意味性認知症 SD

症状

診断基準

  1. 必須項目4)
    • 次の2つの中核症状の両者を満たし,それらにより日常生活が阻害されている。
    1. 物品呼称の障害
    2. 単語理解の障害
  2. 以下の4つのうち少なくとも3つを認める
    1. 対象物に対する知識の障害5)(特に低頻度/低親密性のもので顕著)
    2. 表層性失読・失書6)
    3. 復唱は保たれる.流暢性の発語を呈する.
    4. 発話(文法や自発語)は保たれる
  3. 高齢で発症する例も存在するが、70歳以上で発症する例は稀である
  4. 画像検査:前方優位の側頭葉にMRI/CTでの萎縮がみられる
  5. 除外診断:AD,DLB,血管性認知症,PSP,CBD,うつ病など精神疾患

検査所見

1)
認知症ガイドライン2017
4)
これらの障害に一貫性がみられる=異なる検査場面や日常生活でも同じ物品・単語に障害を示す
5)
富士山や金閣寺の写真を見せても,山や寺ということは理解できても特定の山や寺と認識できない。信号機を提示しても「信号機」と呼称ができず「見たことない」「青い電気がついとるな」。有名人や友人,たまにしか会わない親戚の顔が認識できない。それらを見ても「何も思い出せない」「知らない」と言ったりする。
6)
例:団子→“だんし”、三日月→“さんかづき”