目次
嗜銀顆粒性認知症 AGD
治療
参考
嗜銀顆粒性認知症 AGD
AGD:argyrophilic grain dementia
臨床的特徴は以下の通り
高齢発症
Alzheimer型認知症 AD
同様に記憶障害で発症する
頑固,易怒性,被害妄想,性格変化,暴力行為などBPSDが初期から目立つ(
SD-NFT
との違い)
コリンエステラーゼ阻害薬の効果は限定的
緩徐な進行で,しばらく軽度認知障害 MCI 域にとどまる
左右差を伴う
扁桃体〜迂回回・側頭葉内側
前方
の萎縮
病変の左右差の存在が着目されており,病理学的に90%,CT/MRIでは42%,SPECT/PETではほぼ100%に左右差が存在した報告がある
海馬傍回の萎縮の程度が MMSE に比較して高い
扁桃体萎縮(=情動関与)は初期からのBPSDと関連が考えられる
CSFのAβ42,タウ,リン酸化タウは大部分が正常
病理学的には
PSP
や
CBD
同様,4RT(4 repeat tauopathy)
治療
なし
ドネペジル塩酸塩の効果乏しい
参考
老年精神医学雑誌 2015;26:891-899