病歴・症状 | 鑑別 |
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嘔吐 | MI,胆道系,副腎不全 |
下痢 | 高度脱水,腸炎,甲状腺クリーゼ,副腎不全,TSS,DKA |
胸痛 | 緊張性気胸,PE,MI,AoD,心筋炎,敗血症,肺炎の胸膜痛 |
腹痛 | 下部消化管穿孔・腹膜炎,腹腔内感染 |
突発性 | 詰まる,爆ぜる,捻れる疾患 AMI,AoD,PE,食道静脈瘤破裂,外妊破裂など. |
事前リスク | |
若年女性 | 外妊破裂,卵巣出血,TSS,アナフィラキシー,urosepsis |
担癌患者 | 敗血症,PE,心タンポナーデ 化学療法中(特に血液腫瘍)の腫瘍崩壊症候群 |
血液サラサラ | 消化管出血,副腎出血(Pitfall)→ 急性副腎皮質不全 |
ステロイド長期内服 | 副腎不全,易感染sepsis |
アルコール多飲 | 急性膵炎,食道静脈瘤破裂 |
肝硬変ベース | 食道静脈瘤破裂,HCC破裂,特発性細菌性腹膜炎 |
腎不全ベース | 高K血症,溢水心不全,透析引きすぎ症候群 |
PEのリスク | 肥満,産後,ピル内服,下肢骨折後,長期臥床,ロングフライト後 |
MI後亜急性期 | 心室中隔穿孔,乳頭筋断裂,左室自由壁破裂,VF |
外傷後 | 血気胸,緊張性気胸,脊髄損傷 |
体温 | |
高体温 | Sepsis,甲状腺クリーゼ |
異常低体温 | 重症敗血症,甲状腺機能低下症,副腎不全,薬剤影響 |
頚部 | チェックポイント |
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視診 | 頸静脈パンパン → 心原性・閉塞性 |
聴診 | 頚部 stridor → アナフィラキシー |
胸部 | チェックポイント |
視診 | 外傷・皮下気腫 |
聴診 | Wheeze:アナフィラキシー,心原性(心臓喘息) Crackles:肺炎(敗血症性),電撃性肺水腫,心原性(肺水腫) 呼吸音減弱:気胸,大量胸水 呼吸音正常:PE,敗血症性などの可能性は残る |
触診 | 握雪感 → 気胸 |
腹部 | チェックポイント |
聴診 | 腸閉塞らしい音はないか カテコラミンが出ていれば腸蠕動は落ちる点に注 |
触診 | 右季肋部とCVATを確認(敗血症性を念頭) 他の圧痛部位と拍動性腫瘤も確認する |
打診 | tapping pain があれば腹膜炎を疑う |
四肢 | チェックポイント |
視診 | 紫斑:sepsis 特に電撃性紫斑病(髄膜炎菌,肺炎球菌,A群β溶連菌) 両側下腿浮腫:溢水や心原性らしさ↑ 片側下腿浮腫:DVT→PE or 重症皮膚感染 NSTI 想定 ⇒ そのまま鼡径・膝窩にエコーを当ててVが潰れるか確認を |
触診 | まず末梢温を確認 通常血圧が低ければカテコラミン↑↑で冷たいはず 暖かいときは分布異常性ショック(敗血症,炎症性,毒素性など) 四肢動脈も触れる:AoD念頭に 橈骨A,大腿A,足背A |
検査 | 概要 |
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各種培養 | 血液培養は最初の採血で行い,抗菌薬投与を迅速にする.尿培,痰培も. |
ABG | 最初の採血で行う.早い・かつ情報量が多い. Lacは敗血症の診断基準.Hbの早期確認,酸塩基平衡,酸素化評価も重要. |
ECG | 来院後早期に確認.MI・CAVBはもちろんのことPE,tako も 前胸部誘導の陰性T,V1R波増高,V5-6で深いS波など |
エコー | ショックの鑑別で最も情報量が多い.人手があれば採血・ECGと同時並行で行いたい. |
CXR | ポータブルで早期に. 気胸,肺水腫,心拡大,縦隔拡大,Caサイン(AoD),ナックルサイン(PE) |
採血項目 | 甲状腺機能,BNP,Ddimer,心筋リーク,輸血前検体保存,T&S は入れておく |