目次
ハンチントン病 HD
診断基準
ハンチントン病 HD
HTT
遺伝子異常による,常染色体優性遺伝(AD)疾患
トリプレットリピート病
の1つ
表現促進があるが,父親遺伝でよりその傾向が強い
有病率は欧米の1/10程度しか本邦にはいない
舞踏症状を起こしうる鑑別疾患としては
DRPLA
,
SCA17
,有棘赤血球舞踏病
診断基準
経過が進行性である
常染色体優性遺伝(AD)の家族歴がある
下記の神経所見のうち、いずれか1つ以上がみられる
舞踏運動を中心とした不随意運動,ただし若年発症例ではパーキンソニズムを呈することがある
易怒性,無頓着などの性格変化・精神症状
記銘力低下などの認知症
脳画像検査で
尾状核萎縮を伴う両側の側脳室拡大
を認める
鑑別診断が除外される
遺伝子診断でハンチントン病遺伝子にCAGリピートの伸長を認める
上記の (1)~(5) を全て満たす,あるいは(3)及び(6)を満たすもの
〔厚生労働省特定疾患治療研究事業による認定基準を要約〕