目次
Argyll Robertson 瞳孔
原因疾患
参考
Argyll Robertson 瞳孔
アーガイル=ロバートソン瞳孔(原著は1869年)
対光反射消失だが,輻輳は可能,近見反射による縮瞳は正常
Argyll Robertson徴候は
対光反応の消失(直接性および同感性とも)
輻輳・調節反応の保持
縮瞳
縮瞳をこの条件の中に入れるか,縮瞳を「合併し得る徴候」とするかは見解に諸説ある
しかしArgyll Robertsonの原著(1869)に従えば,縮瞳はその条件の一つである
むしろ縮瞳こそが原著で最も関心の対象となっている
散瞳する
Adie瞳孔
と対になるような眼科的所見(同じく輻輳調節反応は保持)
原因疾患
原著で報告された
神経梅毒
が有名だが,他にも多数の疾患で起きる
糖尿病,
多発性硬化症 MS
,脳腫瘍,出血,Wernicke 脳症,Dejerine-Sottas 病,Charcot-Marie 病,腫瘍,帯状疱疹,Lyme 病(Bannwarth 症候群),サルコイドーシス,von Economo 脳炎
1)
参考
Brain and Nerve 脳と神経 26巻1号 (1974年1月)
DOI
1)
Significance of the Argyll Robertson pupil in clinical medicine. Am J Med 86: 199-202, 1989