神経原繊維変化型認知症 SD-NFT
神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)
高齢者認知症の約5%程度.
後期高齢者
に孤発性に発症し,緩徐進行性の認知症を主徴とする
初期には
記憶障害が主体
であり,他の認知機能や人格は比較的保たれる(MCI段階).
記憶障害が非常に緩徐に進行した後,失見当識や他の認知機能障害があらわれる(認知症段階).
頭部CTやMRIでは
海馬領域の萎縮や側脳室下角の拡大
がみられ,
Alzheimer型認知症 AD
との鑑別が必要
アミロイドイメージングはADとの鑑別に有用
アミロイド陰性例
の中に本症は含まれる.
病理学的には,海馬を中心に多数のNFT認める(新皮質にはまれ).
老人斑はほとんどみられず,脳血管へのアミロイドβの沈着も
Alzheimer型認知症 AD
より有意に軽度
まれにせん妄,錐体外路症状が出現する