a. 脳MRI | T2強調画像やFLAIR法で白質の高信号域を認め,側脳室後角周囲から広がることが多い.DWIで進行部位の高信号域を認めることもある. |
b. 髄液検査 | 蛋白の著明高値,神経特異エノラーゼ(neuron specific enolase; NSE)高値を認める. |
c. 神経生理検査 | 末梢神経伝導速度は上下肢ともに正常の半分以下になることが多い.成人型では軽度のこともある. 聴性脳幹反応 ABR,視覚誘発電位 VEP で異常を認める. |
d. GALC 活性低下 | リンパ球や培養皮膚線維芽細胞で GALC 活性低下を認める |
e. 遺伝子解析 | GALC遺伝子に変異を認め,一部の表現型の推定が可能. |
f. 除外診断 | 以下を行うことが望ましい. ○ 血中極長鎖脂肪酸(副腎白質ジストロフィーの鑑別) ○ リンパ球中のアリルスルファターゼA(ARSA)活性測定(異染性白質ジストロフィーの鑑別) |