• Postural Tachycardia Syndrome

• 若年で多く，平均年齢30代前半．男女比は 1:4 と女性に多い
• 起立時のHR 120 以上，あるいは起立中の平均心拍数が 30 以上（20歳以下では 40 以上）増加することが診断の必要条件
• 症状は午前中に強く，起立失調症状 orthostatic intolerance をきたすが，低血圧は起こさない
• 生活指導は起立性低血圧とほぼ同じ
• 特発性低髄液圧症 SIHによる起立性頭痛の診断をする際，除外が必要

• 治療はミドドリンで末梢血管を収縮させる
• 他，フルドロコルチゾン，β-ブロッカー，ピリドスチグミン¹⁾
  • アメジニウム（リズミック®️）やドロキシドパは頻脈にするため POTS　では使いにくい

• 診断基準に立位負荷時試験で血中ノルアドレナリン値の上昇がある²⁾
• 一部に自己免疫性疾患の関与がある
  • ganglionic AchR 抗体が陽性となるケースがある
• 認知感情的な要因は重要 Cognitive-emotional factors, including behavioral conditioning and amplification, have a key role in POTS.³⁾

POTS is defined as the development of orthostatic symptoms associated with a heart rate (HR) increment ≥30, usually to ≥120 bpm without orthostatic hypotension.

• Mayo Clinic のレビューが詳しい⁴⁾
• J Cardiovasc Electrophysiol. 2009 Mar; 20(3): 352–358. PMC3904426