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Balint症候群
視覚路との関連性
Balint症候群
両側の頭頂・後頭移行部が病変.
一つのものを固視して他のものを無視してしまう割に,その固視対象をつかむこともできない
以下の 3徴によって特徴づけられる
精神性注視麻痺(視線が一つの対象に固定されてしまう。そこから自発的に目を外すことができない)
視覚性失調(固視した対象であるにもかかわらず,スムーズに手を伸ばしてつかむことができない)
空間性注意障害(同時失認:注視した対象以外のものに気が付かない)
cf. 視覚性運動失調:周辺視野にある対象に到達できないもので,片側頭頂後頭移行部病変の対側視野に強く出る
視覚路との関連性
腹側視覚路
⼀次視覚⽪質から側頭葉へ向かう.対象の色や形の情報処理を行う
背側視覚路
⼀次視覚⽪質から頭頂葉へ向かう.この経路の損傷により⼤脳性⾊覚障害や視覚性失認が起こる