目次
CO中毒 CMI
非間欠型 CMI
間欠型 CMI
CO中毒 CMI
Carbon Monoxide Intoxication
急性 CO 中毒ではまず意識障害,痙攣,呼吸筋麻痺が起きる
その後の経過によって,非間欠型と間欠型に分けられる
急性期には
両側淡蒼球の壊死
を反映した DWI高信号
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1)
をきたすことがある
間欠期には白質脳症の原因となる(
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)
原因不明で亜急性に進行する「
白質病変
を伴う認知症」といった presentation で来院することも…
「1〜2ヶ月前に煉炭自殺を図ろうとしたことがなかったか?」と closed questionで要確認
非間欠型 CMI
急性期以降も連続的に神経学的異常が残ること
せん妄や無動,健忘,失見当,パーキンソニズム,失行,Gerstmann症候群など
間欠型 CMI
CO中毒は急性期の意識障害から回復した後,数日〜数週間の無症状期間をおいてから急激に失見当識,健忘,意識障害などが発現することがある(間欠型)
delayed neuropsychiatric sequelae(遅発性神経精神症状)とも呼ばれる
急性 CO 中毒患者の 11.8%に発生し,意識清明期は 2〜40日に及んだという既報がある
2)
数週から数ヶ月の経過で緩徐改善する
が,full recover 〜 一定の後遺症まで予後には幅がある
MRIで異常があると後遺症は残りやすい
3)
1)
AJNR Am J Neuroradiol. 2005 Aug; 26(7): 1845–1848.
PMC7975158
2)
Chang KH et al. Radiology 184:117-122, 1992.
3)
JAMA Neurol. 2018;75(4):436-443