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脊髄硬膜動静脈瘻 dAVF
病態
脊髄硬膜動静脈瘻 dAVF
「20∼50歳代の男性で亜急性〜慢性の進行するミエロパチー」が典型的なpresentation
病変レベルは
T5からL3
に多い
脊髄下部において上下に長い脊髄腫大と髄内高信号を認める
横断像では,髄内高信号は中心部にあり,脊髄の辺縁部はやや低信号
拡張蛇行した静脈がくも膜下腔に flow void となってみえるのが特徴
10%程度はくも膜下腔の異常所見がMRIで描出できない
⇒ 疑ったら脊髄血管造影検査が必要
脊髄 dural AVF は脊髄血管奇形の約80%を占める
治療は瘻孔閉鎖術.血管内手術あるいは直達手術により閉鎖する.後遺症を残す前の早期診断が重要.
病態
神経根に沿って動脈と静脈の瘻孔が存在し,高い圧力の動脈血が静脈に流入することにより静脈圧が上昇して脊髄浮腫となる.
進行すると静脈性脊髄梗塞を起こす.