キアリ奇形

1型小脳や脳幹の圧迫と脊髄空洞症をきたす.脊髄空洞を20-50%に合併する.小脳失調,中枢性無呼吸,嚥下障害をきたす他,脊髄空洞症症状として宙吊り型の感覚障害,四肢筋力低下,深部腱反射亢進,解離性知覚障害,側弯をきたす.
2型脊髄髄膜瘤の95%以上の症例で画像上確認できるが,臨床症状を呈する割合は10-30%と少ない.まれに下位脳神経障害や延髄機能障害による嚥下障害,呼吸障害をきたす.発症時期は2ヶ月までが多い
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キアリ奇形に伴うpresyrinx stateの1例, 脊髄外科, 2009, 23 巻, 1 号, p. 77-79, J-STAGE