目次
RCVS
概要
原因
治療
参考
RCVS
概要
雷鳴頭痛が特徴的な病歴だが,必ずしも雷鳴的ではない
比較的若年における円蓋部くも膜下出血(cSAH),脳梗塞,脳出血の原因となる
診断根拠は“可逆性”であり,通常2カ月〜3カ月以内に完全に正常化する
典型的な血管収縮像は発症数日してから明らかになることが多く,遠位部から近位部に進展(centripetal progression)する
MRAでは限局性狭窄を複数箇所認める “beading”,“sausage on a string” を認める
原因
妊娠・産褥期
薬剤
エルゴタミン,スマトリプタン
SSRIなどの抗うつ剤
大麻
免疫抑制剤(タクロリムスが有名)
免疫グロブリン
鼻腔うっ血除去点鼻薬
特発性
治療
安静,補液,NSAIDs
Ca拮抗薬(ベラパミル,ロメリジンなど)
カルシウム拮抗薬以外の降圧薬については, 血管攣縮時にさらに脳血流を低下させ脳梗塞増悪リスクとなるため推奨されない
ステロイドは悪化の報告があり使用しない
(UpToDate)
後方視的研究からカルシウム拮抗薬との併用群で単独投与群 に比して予後不良となる可能性
参考
神経治療 36: 241-246, 2019.
J-Stage