目次
頸動脈狭窄
無症候性への介入
頸動脈狭窄
carotid artery stenosis; CAS
asymptomatic carotid artery stenosis; ACS
無症候性への介入
無症候性の場合,CAS や CEA などの治療介入は controversial
distal emboli や麻酔に伴う全身リスクもあるため,高齢者ではより慎重となる(施術による予防 benefitを享受できる期間も短い)
一昔のガイドラインは intensive な内科的管理(LDL低下や血糖)を伴わなかった中でのRCT結果をもとにして外科的治療を好意的に推奨されていた時期があるが,近年では無症候性頸動脈狭窄の脳梗塞発症率は〜0.5%程度と見積もられており,必ずしも一律に行うべきではないという論調
1)
脳卒中以外の死亡を競合リスク解析した大規模なコホート研究(JAMA neurol 2020
2)
)では,競合リスク解析で有意差は消えた
本邦の脳卒中ガイドライン2021では「内科治療で抵抗性を示し,画像検査で潰瘍や不安定プラークを伴う場合は手術を考盧しても良いが,有効性は確立していない(推奨度C 工ビデンスレベル低)」
1)
Spence, J David et al. “Appropriate management of asymptomatic carotid stenosis.” Stroke and vascular neurology vol. 1,2 64-71. 24 Jun. 2016
PMID:28959466
2)
Keyhani, Salomeh et al. “Comparative Effectiveness of Carotid Endarterectomy vs Initial Medical Therapy in Patients With Asymptomatic Carotid Stenosis.” JAMA neurology vol. 77,9 (2020): 1110-1121.
PMID:32478802